平成24年「第三回不死鳥庵」出展報告
平成24年4月21日 学習院昭和寮会
副会長・不死鳥庵実行委員会 委員長
大 深 博 史
今年の東京地方は3月下旬になっても寒い日が続き、学習院の歴史を感じさせる堂々たる桜の古木達は4月を待っていたかのように一斉に満開になりました。
“オ-ル学習院の集い”の4月15日、例年ならもうとっくに散り終えているはずの桜の花が各々の木に仄かに残る春の名残漂う好天の中開催され、我が不死鳥庵も例年通りこの学習院春の集いに参加致しました。(残念ながら昨年は悲惨な東日本大震災が発生し中止となりました)
不死鳥庵恒例のミニ講演会は村上智也昭和寮会第2代会長にご依頼し“歴史で思う 出遭い・運命”~ご降誕百十年昭和天皇をお偲して~との演題で講演して頂きました。
講演者の人柄を慕い此の講演を聴講する為、昭和寮OBばかりか昭和寮関係外の方や数名の女性参加者も加わり講演前の正午過ぎには不死鳥庵は来庵者で一杯になりました。
急遽隣の空き教室を借用し講演者を取り囲むように椅子を配置して準備しましたが、驚いたことに聴講者が多く入りきれず教室のドアを開け放し廊下で何人もの方が聴講する有様でした。しかも不死鳥庵と同じ階に今年はジャズ同好会が参加していて、講演と時を同じくしてジャズ演奏を始めてしまい、その騒音で講師の声が教室内の聴講者にも聞きづらくなり遂に教室の扉を閉じざるを得ない状況でした。廊下にはみ出した方の中には諦めて帰られる方もおられました。
今年の不死鳥庵は、適当に机と椅子を数個の島ブロックに配置しその各々にビ-ルや干菓子を主とした摘みをおき来庵者に自由に交歓して戴く方式で行いました。
講演会参加目的故か不死鳥庵には朝から常時人が出入りし、上記講演会時間帯以外は騒然としたごったな雰囲気に包まれ、初対面同士でも囲碁の好きな同士で盤を挟み対戦し、あちらこちら各自自由気ままに席を移動して先輩後輩の区別なく飲み食べ歓談している間にいつの間にか時が流れ、他の周りのサ-クルが後片付けを始めたので慌てて終了コ-ルをする有様でした。講演会以外に特別なイベントは無く放りぱなし状態でしたが、その雑然として猥雑な雰囲気が、いかにも昔の昭和寮らしく楽しかった、久しぶりに若き日々を語り合えた等、主催者側の行きとどかない所を好意的に解釈し労って下さる優しい大先輩方のお陰で何とか不死鳥庵を無事に終えることが出来ました。
特に沖縄の安慶田氏より送られた「泡盛」はとても美味しいと評判でした
残念なことは近藤会長の体調が悪く当日不在であり、会長に一目お会いしたいと態々立ち寄られた多くの先輩方が心を残して帰られるさまが印象的でした。
来年以降も昭和寮OBが年に一度気楽に立ち寄れる場として不死鳥庵が続けられればと思います。本当に有難うございました。