新寮に移ってからも高等科寄宿舎の舎監は、馬場轍教授と武藤儀亮教授が引きつづきつとめることになった。馬場舎監昭和寮構内の官舎に起居し、武藤舎監は本院内の官舎から隔日に通勤・宿直して寮生の指導に当たった。このように二名(三名のときもある)の舎監のうち一名は寮の構内に常住し、一名は寮外から通勤して宿直するというのが、その後の舎監勤務の基本的な型となった。昭和に入ってからの高等科寄宿舎の舎監とその在任期間は上表のとおりである。
この舎監のうち、馬場轍舎監につづいて戸沢富寿舎監・西崎一郎舎監が昭和寮内の官舎に住んだ。なお、舎監の他に寮の事務、学生の食事の用意や寮内の清掃などのために、若干名の係員がおかれた。